築60年の古民家改修
[半田市乙川市場町]
2015年5月
解体して新築にすることも家族で話し合ったそうですが、
家族の歴史が受け継がれてきた古民家にはいろいろな思い出があり
この家を残そうとご主人の希望で古民家改修にふみきりました。
耐震改修に際し柱が石の上に乗っている石場建て工法で足固めで固定した構造でしたので
伝統構法の耐震補強の仕方について時間をかけて調べました。
コンクリートの基礎の立ち上がりがなく、石の上に柱が載っている石場建ての家なので
床下は外からの風が吹き抜け、掃き出し窓も木製のため隙間風がスースー入ってくるようでした。
冬は特に寒く施主様からはこの寒さを何とかしてほしいとの要望でした。
冬は寒い田の字型のお住まいですが現代の技術で
断熱と耐震に気を配り居心地のいい快適な住宅に再生しました。
外観は新築そっくりとなり、内部は古民家の趣を残し、心安らぐ空間となっています。
4ヶ月かかりましたが耐震工事も行い地震に強い家となりました。
南面外観
屋根葺き替え工事
室内改修工事
西面外観
居間
居間
玄関ホール
座敷
座敷の広縁